ペンタトニックス(Pentatonix)は、アメリカ・テキサス州アーリントン出身の5人組アカペラグループです。
2011年に結成された彼らは、NBCの人気オーディション番組「The Sing-Off」の第3シーズンで見事優勝しました。
優勝特典として、20万ドルの賞金とレコード契約を手にしましたが、驚くことにその後すぐにレコード会社から契約を打ち切られてしまいます。
しかし彼らは諦めず、自らYouTubeチャンネルを立ち上げて音楽活動を続けました。
その努力は大きな成果を生み、現在ではチャンネル登録者数が2000万人を超え、動画の総再生回数は60億回以上にも及びます。
ペンタトニックスの快進撃はこれだけではありません。
彼らはこれまでに3度グラミー賞を受賞しています。2015年と2016年には「最優秀インストゥルメンタル編曲賞」、2017年にはドリー・パートンと共演した「Jolene」で「最優秀カントリーデュオ/グループパフォーマンス賞」を受賞しました。
さらに、彼らのアルバムはすべてビルボードチャートのトップ10入りを果たし、中でも「That’s Christmas To Me」は1962年以来、最も売れたホリデーアルバムとして知られています。
近年では新たなアルバム「Holidays Around the World」を発表し、世界各国でワールドツアーを行うなど、活動の幅を広げています。
そして2023年には、音楽業界での功績が評価され、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームで星を授与されました。
彼らの音楽と努力は、多くの人々に感動を与え続けており、その影響力は今もなお広がり続けています。
今回そんな彼らのご紹介したい動画はYoutubeで2024/10/19に公開された「Bohemian Rhapsody (Live)」の動画だ!
クイーンの伝説的名曲を、楽器を一切使わず5人の声だけで再現。リードボーカルのミッチ・グラッシは黒いブレザーに口ひげ姿で登場し、フレディ・マーキュリーへの敬意を体現しています。
見どころは、複雑な構成をすべて人間の声で表現する圧倒的な技術力。「I see a little silhouetto of a man」の部分では、メンバーそれぞれが声を楽器のように操り、重厚なハーモニーとリズムを生み出します。特にキルスティン・マルドナードのハイノートは鳥肌もの。アカペラの枠を超えた芸術を感じさせます。
このライブバージョンは、2022年にハリウッドボウルでも披露され、100万回以上の再生を記録しました。観客の歓声と一体となるエネルギーは、映像を通しても胸に響きます。6分を超えるステージの中で、彼らは原曲のドラマ性を忠実に再現しつつ、自分たちの個性を見事に融合させています。
この動画を観れば、ペンタトニックスがいかにしてロック史に残る名曲を新しい形で蘇らせたのか、その挑戦の軌跡が伝わってくるはずです。圧倒的な歌唱力と完璧なハーモニーに引き込まれ、きっと何度でも再生したくなる。
彼らの魂がこもったステージを、ぜひ動画で体感してください。
