Little Mixは、2011年にイギリスのオーディション番組「The X Factor」第8シーズンから誕生したガールグループです。
番組史上、グループとして初めて優勝を果たした存在として、音楽シーンに強い印象を残しました。
現在のメンバーはジェイド・サールウォール、ペリー・エドワーズ、リー・アン・ピノックの3人で、2020年まではジェシー・ネルソンも在籍していました。
デビューシングル「Cannonball」は全英1位を獲得します。
続く「Wings」も1位を記録し、勢いそのままにデビューアルバム「DNA」は初週9万6千枚を売り上げました。
これは1997年以降のガールグループとして、最高の初週売上という快挙です。
ポップとR&Bを軸にしながら、EDMやヒップホップなども自然に取り入れた楽曲は、時代ごとに進化し続けてきました。
2015年の「Black Magic」は4回のプラチナ認定を受けます。
2016年の「Shout Out To My Ex」は、とくに女性の自立や前向きな気持ちを力強く描いた1曲として支持を集めました。
この楽曲は2017年のBRIT Awardsで「British Single of the Year」を受賞しています。
ニッキー・ミナージュと共演した「Woman Like Me」や、2021年に全英1位を記録した「Sweet Melody」など、ヒット曲を挙げればきりがありません。
10年以上の活動で、トップ5入りアルバムを6作連続で記録します。
全英1位シングルは5曲にのぼります。
MTV Europe Music Awardsでは史上最多となる6回の受賞を果たしました。
ガールグループの可能性を広げ続けてきた存在と言えるでしょう。
今回ご紹介したいのは、2020年11月24日にYouTubeで公開された「Sweet Melody」の映像です。
リアリティ番組「Little Mix The Search」の第1回ライブショーで披露されたこのパフォーマンスには、ほかとは異なる特別な背景があります。
撮影当日、ジェイド・サールウォールはスタッフのなかに感染症の陽性者が出たため自己隔離を余儀なくされており、ステージに立つことができませんでした。
つまりこの映像に映っているのは、ペリー、ジェシー、リー・アンの3人だけという、通常とは異なる編成のリトル・ミックスです。
「Sweet Melody」という曲自体、甘い言葉で自分を操った相手への怒りと解放を描いた楽曲で、リトル・ミックスの最高傑作のひとつとして高く評価されています。
メンバーが欠けたという状況のなかでも、3人が互いを支え合いながら届けるパフォーマンスには、全員が揃ったステージとは違う種類の熱量と緊張感がみなぎっています。
「彼は私に甘いメロディを歌ってくれた、でも彼が私を傷つけた日に、その歌は続けられなくなった」というくり返しのフレーズが3人の声で重なる瞬間は、まるで傷つけられた過去を3人で一緒に乗り越えているかのような不思議な強さをまとっています。
リトル・ミックスのライブ映像は数多くありますが、この日のステージにしか存在しない空気感と感情は、この動画のなかにしかありません。
その特別な瞬間を、今すぐ自分の目で確かめてみることをオススメします。

