Camila Cabello(カミラ・カベロ)は、「The X Factor」をきっかけにFifth Harmonyのメンバーとして一躍注目を集めました。
ただし、彼女の物語はそこで完結しません。
グループとして世界的な成功を収める一方、ツアー先のホテルのバスルームで静かに曲を書き、ラップトップ1台でビートを組み立てながら、「自分自身の物語」を音楽に刻み続けていたと言われています。
転機となったのが、コラボ曲「Bad Things」のヒットです。
この成功によってソロ・アーティストとしての可能性が大きく広がり、彼女はFifth Harmony脱退という大きな決断を下しました。
それは勇気のいる賭けでもありましたが、結果はすぐに形となって表れます。
2017年に発表された「Havana」は、キューバ移民としてのルーツとポップスを融合させた楽曲です。
世界各国で1位を獲得し、カミラは一気に“ラテン・ポップ新時代”を象徴する存在へと躍り出ました。
デビューアルバム「Camila」も全米1位を記録し、「Señorita」でショーン・メンデスとの化学反応が話題になると、彼女は「グループ出身の一人」から「確かな世界観を持つ主役」へと立場を変えていきます。
映画出演や社会活動にも取り組みながら、彼女が一貫して大切にしているのは、移民としてのルーツと、ロマンティックでドラマチックな物語性です。
Fifth Harmonyの一員だった少女が、自分の名前だけで世界のチャートを制するまでの歩みは、まさに現代的なサクセスストーリーと言えるでしょう。
今回ご紹介したいのは、2024/05/23にYouTubeで公開された「HE KNOWS」での映像です。
カミラ・カベロとリル・ナズ・Xが同じ男性をめぐって壮絶なクラブでの争いを繰り広げるというあらすじだけで既に最高なのですが、結末を知ってから観るともう一度最初から観たくなる仕掛けが用意されています。
ただの面白映像で終わらないのが、この作品の真骨頂です。
ビッグ・ショーンやJ・コール×J.I.Dとの仕事でも知られる監督オンダがメガホンを取り、倉庫を舞台にした荒削りでスタイリッシュな映像世界のなかで繰り広げられる格闘の場面は、カミラとリル・ナズ・X自らが代役なしでこなしているという事実も話題を呼びました。
スパンコールのビキニトップで颯爽とクラブに登場したカミラが、本格的なプロレスの試合さながらの戦いを繰り広げたあと手を繋いで外へ出るまでの流れは、映像として純粋に完成されています。
息の合ったふたりが見せる友情と笑いとスタイルが凝縮されたこの4分38秒は、とくに最後のおまけ映像まで含めて絶対に最後まで観てほしい作品です。
再生ボタンを押せば、最初の場面から一瞬も目が離せなくなることを保証します。

