2004年、神奈川県・湘南で生まれたLANAは、幼いころから音楽が身近にある環境で育ちました。
歌手を目指していた母からは、美空ひばりの「愛燦燦」を使った歌の練習を受けていたそうです。
兄はラッパーのLEX、姉はダンサーのLILIという表現者ぞろいの家族に囲まれながら、互いに支え合って子ども時代を過ごしました。
ただし、その日々は決して順風満帆だったわけではありません。
転機が訪れたのは2020年です。
心身ともにつらい時期を過ごしていたLANAに、兄のLEXが「歌ってみなよ」と声をかけました。
その言葉をきっかけに制作した楽曲「HATE ME」をSoundCloudに投稿すると、再生数が急伸。
大きな反響を呼び、ここからLANAの音楽活動が本格的に動き出します。
その後の成長は目覚ましく、2022年には「FLAME(feat. LEX, Saru jr.fool, taisyov)」でメジャーデビューを果たしました。
2023年には、Spotifyが注目する次世代アーティスト企画「RADAR: Early Noise 2023」に選出。
さらに、日本最大級のヒップホップフェス「POP YOURS」への出演も実現します。
2022年11月に発表されたジャージークラブ調の楽曲「PULL UP」は、TikTokを中心に話題となりバイラルヒット。
2023年2月リリースの「TURN IT UP(feat. Candee & ZOT on the WAVE)」も、スマッシュヒットの兆しを見せました。
派手すぎないメイクやファッション、女性目線のリアルな歌詞が多くの共感を集めています。
LANAは今、ユース世代を代表する新定番アーティストとして、確かな存在感を放っています。
今回ご紹介したいのは、2026年5月28日にYouTubeで公開された「Drama Queen」の映像です。
華やかなダンスミュージックビデオに見えて、どこか危うく甘さの奥に毒気がある、そんな「主役感」を全開にした3分28秒の作品です。
LANA自身が作詞・作曲に関わり、MARINAが振り付けとダンサーキャスティングを担当したこの映像は、音・衣装・ダンス・映像が一体となって「Drama Queen」というキャラクターを鮮烈に打ち出しています。
最大の魅力は、LANAが見せる奔放で挑発的な主人公像にあります。
タイトルのとおり、ただかわいく振る舞うだけではなく、強気で気まぐれ、視線ひとつで空気を変えるような存在感が全編の軸になっています。
「super sexy bunny pony」や「city lights」といったフレーズも、ポップでキュートな表面の下にある夜の街を自分のステージに変えてしまうようなムードをとくに際立たせます。
ダンスも大きな注目ポイントです。
MARINAによる振り付けは複数のダンサーとともにLANAを中心へ引き立てる構成で、揃った群舞の迫力とLANAがカメラを独占する瞬間のコントラストが心地良く、楽曲のビートが鳴るたびに映像の熱量が上がっていきます。
かわいいだけでは終わらない、少し怖いほど自由で自分の物語を自分で書き換えていくようなLANAの魅力をダンスと映像で濃縮した「Drama Queen」。
一度観れば、この危険でポップな世界から目を離せなくなるはずで、今すぐ観ることをとくにオススメします。

