カミラ・カベロ「Familia」映画的な牧場で多彩な感情を歌い分ける映像

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Camila Cabello(カミラ・カベロ)は、オーディション番組「The X Factor」をきっかけにグループ「フィフス・ハーモニー」の一員として一躍注目を集めました。

しかし、彼女の物語はそこで完結しません。
グループとして世界的な成功を収める傍ら、ツアー先のホテルのバスルームで静かに曲を書き、小型の音楽制作機器ひとつでリズムを組み立てながら、「自分自身の物語」を音楽に刻み続けていたと言われています。

転機となったのが、共演曲「Bad Things」のヒットです。
この成功によってソロアーティストとしての可能性が大きく広がり、彼女はフィフス・ハーモニーを脱退するという大きな決断を下しました。
勇気のいる賭けでもありましたが、結果はすぐに形となって表れます。

2017年に発表された「Havana」は、キューバ移民としてのルーツと軽快なポップスを融合させた楽曲で、世界各国でチャート1位を獲得。
カミラは一気に「ラテン・ポップ新時代」を象徴する存在へと躍り出ました。
デビューアルバム「Camila」も全米1位を記録し、「Señorita」でショーン・メンデスとの共演が話題を呼ぶと、彼女は「グループ出身のひとり」から「確かな世界観を持つ主役」へと大きく立場を変えていきます。

映画出演や社会活動にも精力的に取り組みながら、彼女が一貫して大切にしているのは、移民としてのルーツとロマンティックでドラマチックな物語性です。
フィフス・ハーモニーの一員だった少女が、自分の名前だけで世界のチャートを制するまでの歩みは、まさに現代のサクセスストーリーといえるでしょう。

今回ご紹介したいのは、2022年6月11日にYouTubeで公開されたアルバム「Familia」の映像作品です。

陽気なラテンポップから恋愛の不安、家族や故郷をめぐる痛みまでを約14分でたどる濃密な作品です。
カリフォルニアの映画ロケ地として知られる牧場で撮影され、カミラが「Bam Bam」「No Doubt」「Lola」「Boys Don’t Cry」の4曲を歌い分けます。

最大の魅力は、4曲が別々のパフォーマンスでありながら、アルバム「Familia」のテーマである家族のルーツ、愛、喪失、回復を一本の物語のようにつないでいることです。
この映像は、アルバムを「最も完全で本物らしい形」で映像化する試みとして制作されていて、カミラは映画的なロケーションのなかで楽曲ごとにまったく異なる感情の顔を見せます。

ラテンの陽気さだけでなく、恋の不安、故郷を思う痛み、誰かの弱さを受け止める優しさまで、カミラ・カベロの多面的な魅力が14分に凝縮された作品です。
気分を上げたいときにも、じっくり歌詞と表情を味わいたいときにも刺さるこの映像を、最初から最後まで通して観ることをとくにオススメします。

出典:Youtube: Camila Cabello

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