韓国の人気ダンススタジオ「1MILLION Dance Studio」でインストラクターを務めるソイン(Seoin)は、ダンサー/コレオグラファーです。
ソインの魅力は、力強いビートを正確に捉えるキレと、力を抜いた瞬間に生まれるしなやかなグルーヴを使い分けられること。単に振付を大きく踊るのではなく、視線や首の角度、指先のニュアンスまで丁寧に整え、短いフレーズの中でもストーリーを感じさせる。特に女性アーティストの楽曲では、ガールクラッシュの強さとセンシュアルなムードを両立させる表現力が印象的だ。
今回ご紹介したいのは、2026年1月25日にYouTubeで公開されたTylaの「Breathe Me」の振り付け映像です。
この作品でまず惹きつけられるのは、ソインらしい滑らかな重心移動です。
ビートを強く踏みつけるのではなく、足元から腰、胸、指先へとゆっくり流していくことで、Tyla特有の柔らかく揺れるリズムを視覚化しています。
小さな動きでも体の内側から波が広がるように見えるため、同じ振り付けを踊るクラスのダンサーたちにも、それぞれ異なる色気と個性が生まれます。
また、楽曲の魅力である「相手にそっと近づくような甘さ」を、ソインは視線や手元のニュアンスで丁寧に拾っています。
腕を大きく振り回すのではなく、指先をふわりと伸ばす、肩を少し落とす、視線を遅らせて向ける、そんな一瞬の間が振り付け全体に余裕を与えます。
華やかな技を見せるためのダンスではなく、観る側を自然に楽曲のムードへ引き込むダンスになっているのがとくに印象的です。
派手に主張するような振り付けではないからこそ、一度観ると「今の肩の落とし方は?」「あの音でなぜあんなに自然に止まれるのだろう?」と、何度も再生したくなります。
呼吸するように流れ、そっと視線を引き寄せるソインの「Breathe Me」を、今すぐ観ることをとくにオススメします。

